音楽が大好きだから…



今回書きたいことは、

皆さんにうまく説明できないかもしれないのですが…

それでも書き記します。

今の私が感じていること、目指していること。

大事な部分は変わらない。でも、柔軟に変化していきたい。

そう願い、ここを始まりにしたいと思います。



一晩中、書いては消してを繰り返したその朝に

2024年12月14日 


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私は音楽が、本当に大好きで大好きで、愛しています。


2011年に脱サラ、シンガーソングライターとして歩み出して早13年。

当時27歳だった私も、2024年の今年、40歳を迎えた。


初めてピアノを習わせてもらったのは4,5歳の頃。

気づけば音楽人生は35年ほどになる。


音楽への想いと、こんな私の音楽を愛して下さる皆様への想いだけで

なんとか活動を続けさせて頂いています。



ただ、いつも1つの大きな疑問がありました。



「音楽は食えない」


この呪いの言葉が、なぜ、常にそこにあるのか。


難しい世界だから

生半可じゃだめだ

突き抜けなきゃ

とびぬけた才能がなきゃ



そうおっしゃる方も多く、そう信じている方も多い。

事実でもある。


一方で、

音楽はもっと自由だ。

もっと身近な存在として愛して頂けるお仕事だと思う私がいる。



コロナ禍に突入してからは研究も兼ねて副業しているが

それまでの期間は音楽活動だけで生活をさせて頂いていた。

だから、「食えない」というのは違うと感じていた。



やり方次第だ、と。



また、インディーズ業界で活動する中でも

素晴らしいアーティストの音楽に出会い

感動する瞬間がたくさんあった。


もっともっと、評価されるべきだと感じるアーティストが

たくさんいる。




そして、音楽には、とにかくみんなで楽しむ時も

悲しみに暮れた時も、情けない自分に涙した時も

人生のいろいろな瞬間に、そばにいてくれる優しさがある。



そんな音楽の素晴らしさは、メジャーもインディーズも関係ないはずだけれど

世の中の多くの方が目にし、耳にし、評価するのは

メジャーアーティストであることもまた事実。



だからこそインディーズアーティストの音楽に

耳を傾けて下さる皆さんには盛大な拍手と感謝を送りたいのです。


素晴らしい感性です!

そしてありがとうございます!


このインディーズ業界の音楽を

もっと多くの方に知って頂き、楽しんで頂けるような

下支えの活動をしたいのです。


私自身は、この仕事に

メジャー業界ではないが、インディーズのアーティストとして

歌わせて頂いたり、作曲すること、企画すること

音楽を通して様々なプロデュースをさせて頂くこの仕事に

誇りをもっている。



それでも「音楽は食えない」に対して、まだ胸を張って言えない。


インディーズのアーティスト稼業を生業として、

生活し、家族をもち、将来設計もしていける

立派な職業です、と。



私が死ぬまでには、そう言えるアーティストが

一人でも多く増えている世界にしたいと願っている。

もちろん、上手に活動されている人もいらっしゃる。

でも、SNSには、明るい音楽活動の投稿の合間に

窮状を投稿するアーティストの本音も見える。



「音大卒業しても、食べていけません!」と

率直に発信するオペラ歌手さんもいる。



私も然り、多くのアーティストは

先の見えない活動に、常に不安を抱きながら過ごしている。


不安のない人生というのはないかもしれないが

先が見えなさすぎる事に対しては、何かできないかと思うのです。




コロナ禍で立ち止まった時に、2つ気づいたことがある。



1つ目は、アーティスト活動をしたい人は五万といるのに

そのアーティストをサポートする人や仕組みが

殆どないということ。


たとえプロデューサーのような肩書の人と一緒に活動することになっても

いつしか恐怖政治を始めたり、ハラスメントでアーティストを苦しめる人もいる。

見えないところで搾取する人もいる。


しかし、こちらも忘れてはいけない。

懸命にプロデュースしても天狗になってしまうアーティストや

トラブルを起こしたり、無責任に逃げ出してしまうアーティストがいるのも事実。

なぜか。


アーティストは感情の生き物だから。

それに尽きると思う。


普通に生きていても感情のコントロールは難しいが

アーティストはそれを、人一倍感じ取り

喜びも悲しみも、深く考えたり、深く共感したり

自分の身で経験したことが言葉になり、音楽になる。


そうやって、心を動かし、心を削り、揺さぶられて苦しむことも

ものすごく感動することも、理由もなく涙が出ることも

全て自分で経験するからこそ

感動して頂けるような音楽をお届けできるのだと思う。


ただしそれは、かなりの精神負担であり、

感受性豊かである人の過去の多くに

苦しみや悲しみがある。


そんなアーティストに、まともでいろというのは酷であり

その両極を行き来しなければならない個人活動には

限界があると強く感じている。



だから、音楽を生業としていきたいなら

ある程度、感情を抑えた状態でいる術や

ビジネス的な部分、事務的な部分を人に依頼する術、

感情が揺れて辛い時にケアできる場所を持つなど

身につけたり整えるべき環境がある。



今、そういう事を、教えてくれる場所があるでしょうか。

音楽とか、演奏とか、歌とかを教えてくれる学校はあっても

メンタルのセルフケアや、

アーティスト稼業をする上での環境の整え方を

教えてくれる場所は殆どない。




「精神的なサポートは本当に難しい仕事になる」




ビジネスのコンサルタント、社長業をしている友人、

色々な人からメンタルケアは仕事として採算的にも、精神的にも

辛くなるからやめておけと言われた。


それでも私は、避けて通れないと感じて、携わることを決意した。


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2つめの気づきは、

「食えない」というのは

単純に「音楽の仕事」が少ないだけなのでは?という事。



例えば、小規模のイベントへの出演オファーを頂く際によく目にするのが



「予算がないのでギャランティーは出せないけど…」



というもの。


個人的にも、過去に自主企画のイベントをたくさんさせて頂き、

このセリフを何度お伝えしたか分かりません。。


それが世の常だと思い込んでいたからです。


しかし、全国各地、少しだけ国外でも歌わせて頂いた経験の中で

しっかりと予算を組んで下さるところもたくさんありました。


その違いはどこにあるのか?



恐らく「イベントを開催したいという気持ちだけで動いている運営」と

「イベントを仕事として捉えている運営」の違いだと思う。



イベントを開催したいだけだと、形を整えることに必死になってしまい

関わる人のお仕事についてまで考えが至らなくなり、

お金ないからボランティアで、となってしまう。



最初の数回だけならまだしも、ずっとそのままの運営では

続かないか

常に多くの犠牲の上に成り立つイベントになってしまう。



逆にイベントを仕事の1つと捉えられていれば

予算と、全体の必要経費を算出し、どうバランスをとるかを考えればよいので

予算がなくて難しいなら、クラファンでお金を工面したり

予算で収まる規模間での企画案にするなど、答えの出し方が明確になるはずです。


こういう事が分かってきた今、

私が出演させて頂く企画はギャランティーを頂ける企画が殆どですし

自分で企画運営したり、運営に携わる場合にも、

必ずアーティストにギャランティーをご用意できるようにし

出来得る限り環境を整えることにも尽力しています。

※規模が大きくなってくると難しい事もあり、いまだ挑戦の日々です。



これらはほんの一例ですが、後者のような企画者が増えて下されば

音楽の仕事が増えると言う事になるのです。



「無名なアーティストは交通費もギャランティーも出せないけど

お弁当だけ出しておけばいいよね」


と言うようなリスペクトのない扱いをなさる人も減るはず。

※きちんとギャランティーや交通費、音響なども準備して下さる素晴らしいイベントもありますが、上記のような事例もたくさんあるのが事実です。また予算がない場合、往々にしてステージの環境も残念であり、現場でも大切にされず、アーティストはとても傷つくのです。。



もし仕事が増えてくれば、

お金を頂いて「仕事として歌う」という経験を

積むことができるアーティストが増えることになり

そのような文化が少しずつ広まり

アーティストの実力も仕事としての遂行能力も高まり

集客や盛り上げのひとつにアーティストを必要として頂ける機会が

増えていくのではないか、と思うのです。



こういう事の積み重ねで

インディーズアーティストを起用する企業や団体が増えて

それがアーティストのお仕事を増やすということに繋がり

ひいては音楽を生業として活動できるアーティストを

増やすことに繋げていけるのではと、考えています。


もちろん、その通りうまくいく保証はありませんので

何度もトライ&エラーを繰り返し、試行錯誤していくことになります。


例えうまくいっても、文化が浸透するには時間がかかりますから

1,2年のことではなく、3年、5年、10年と

長い目で見ていかなければと思っています。


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では、これから具体的にどうしていくのか?

結論としては、次の3つを柱に、まずは3ヶ月挑戦してみようと思っています。



◆マルチシンガーソングライター
 ↓
◆アーティストLife研究
 ↓
◆アーティストサポート業


本当は私自身が、心から私の音楽活動をサポートしてくれる人を

ずっとずっと探していたので

アーティストをサポートしてくれる人が殆どいない事に気づいた時

絶望しました。

(※いたとしても、既にほかの方をサポートしていたり、
 メジャーに近いレベルの活動をしている人につかれていたりします。)


そして、意を決して自分自身がサポート側にまわって

と、数年前から小さくサポート業を始めたのですが、

サポートすればするほど、業界を客観的に学べば学ほど

どんどん課題に気づきました。


しかし驚いたことに、課題が分かってきたので、活路も見えてきました。

これは、サポート業に挑戦したからこそ得られた事でした。


また、同時進行で自分自身の精神修行を

何度も何度も、何度も何度も、行ってきました。

自分と向き合うのは本当に本当に辛い作業で

何度も対峙しなければいけないのですが、

ここにこそ、アーティストが仕事ととして音楽をしていくことの

ヒントがありました。



それから、私自身の性質として、

HSS型HSPであり、行動的な時と内向的な時の落差が激しく

人が好きだけど、全方位の人の感情が流れ込んでくるので

あまり長くは人といられないこと。


コツコツと勉強することが好きだということ。


様々な性質を加味した上で、今後のことを考えました。

その結果、先ほどの3つの柱に辿り着きました。

◆マルチシンガーソングライター


今一番、わたしが熱を注ぎたいのはやはり

私自身の音楽活動です。


高橋涼子の音楽を愛して、

信じて下さった皆様へ届け続けること。

また、必要として下さる場所で、お仕事をしていくこと。


実は…観光大使のお仕事や、ナレーション、プロデュースなど

お仕事の幅が広がってきた時に

全部全部、頑張らなきゃ!と思ってしまっていて

でもうまくバランスとれなくて苦しいなと思うこともありました。


でも、新しく頂くお仕事の全てが「高橋涼子の音楽」が

あったからこそのもの。

そこにやっと、立ち返ることができました。

何より私が大好きな、歌を歌う事を改めて大切にしたい。

だから、マルチなシンガーソングライターとしての活動を

一番大切にしていきます。



◆アーティストLife研究


アーティストとして生きていくと言うのはどういうことか。

願わくば幸せに、又は充実したアーティスト人生を送りたい

納得して歩んでいきたい

誇りをもって言える仕事にしたい

そうしていくための研究です。



今、アーティストがどんな活動をしているのかを

見ることはできると思うのですが、

具体的に「どう生きているのか」

という情報は少ないと思います。


ここには、現実的なことやお金のお話

活動の裏側が含まれます。


発信する私にとっても、勇気が必要な内容です。

でもだからこそ、興味を持って頂いたり

必要として頂ける研究だと思っています。


 そういうことは知りたくないな

 裏側は見たくないな

 輝いているアーティストを見ていたい

 音楽を純粋に楽しみたい



そう思われる皆さんにとっては

ノイズになってしまうと思うので、そっと閉じて頂けたらと思います…


でも、アーティスト活動の苦悩を記し

それらを乗り越えてきた道のりを記すことで

少しでも、同じような事に困っているアーティストの

お役に立てると思っています。


そうしてアーティストとして生きる自分を研究し

賛同して下さるアーティストさんを取材させてもらったり

様々な生き方があることをみんなで情報共有する中で

自分に合ったアーティストとしての生き方を

見つけられる人が増えてほしい。


求めることが、成功なのか、幸せなのか、充実なのか、安定なのか

人によって異なると思うのですが、

「この人生に納得して生きる」ということが

出来るようになることが目標です。


◆アーティストサポート


この研究が形になってきた時、

業界のお役に立つために力を入れたいのがアーティストサポートです。

もちろん現状でも、必要としてくれる方がいらっしゃる時は

可能な限り寄り添ったサポートをしていきたいと思っています。


その上で、自分の活動や、アーティストLife研究が

今よりもっと認知されるようになったり

必要として頂けるようになった頃には

サポート業にもさらに力を入れていきたいと思っています。


でも今は、その時ではないと感じているので

自分の心の中でゆっくりペースで維持していこうと思っています。


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これが、今の私が考えていることで

応援して下さる皆様に伝えたかったことです。


本当は、小出しにして、少しずつお伝えする方が

皆様にとって分かりやすいと思うのですが

今は、全部一通り、書く時だと感じたので

最後まで書ききりました。


予定していた時間に投稿できずにごめんなさい。


普段から長文だし、トーク長めな私が

さらにさらに長文になりましたが、

もしここまで到達して下さった方がいて下さるなら

本当に感謝です。


最後まで読んで下さって、本当にありがとうございます。


この決意が、すぐに全ての言動に反映できるわけではないと思います。

でも、少しずつ、確実に、変わっていくと思います。

変えていきたいと思います。


まずは3ヶ月という期間の目標も立てました。

1ヶ月ごとに、どんな活動になっているのかも

皆さんと一緒に振り返りたいと思っています。


12/15~1/14 の活動を1月後半に振り返り

2か月目、1/15~2/15までを活動する流れです。




とにかくここまで真剣に向き合って決めたことなので

最初の1ヶ月目、精一杯動いてみたいと思います。



どうなるか全く分かりませんが

応援していて下さると嬉しいです。

ここまで書ききる事ができた今、

とても清々しい気持ちです☆


モヤがかっていた心に

新しい風が吹いたようです。



新たな目標に向かって、

ブランニュー涼子で歩んで参ります。





改めて…




一晩中、書いては消してを繰り返したその朝に

希望の光を胸に

皆さんと、ともに!



2024年12月14日 
高橋涼子







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